第120回中材業務及び滅菌技法研究会報告

2011年3月5日開催

 みなさまこんにちは。今回この報告書を作成している最中に東北地方太平洋地震を知りました。阪神淡路大震災を経験した関西から1日も早い復興を、安心して暮らせることをお祈り申し上げます。
それでは第120回の報告をさせていただきます。展示メーカーの方のご協力のもと(展示企業33社)参加者571名(展示企業参加を含めれば約700名程度になりますね)と多くの方に参加していただきました。
 総合司会の中村さんお疲れさま
でした。
 本当にたくさんの方に参加していただき
ました。後ろには立ち見も・・・

〜研究発表〜
発想が豊かで自分の施設でも取り入れたいと思うことが
たくさんありました。会場が広くて発表される方のお顔が
見られなかったのではないかと思い、発表されたお一人ずつをアップしてみました。

   座長お疲れさまでした

発表演題
「予備洗浄スプレーの再構築〜洗浄効果の検討〜」
  株式会社イヌイメディックス開発研究所 梶浦 毅司様
「アミドブラック10Bを用いた洗浄評価の手順を再考する」
  株式会社エフエスユニマネジメント 事業管理部 久保木 修様
「第四級アンモニウム塩とアルコールの蛋白質および微生物除去能力の比較検討」
  大阪大学医学部付属病院 材料部 宮下 義弘様
「医療施設における洗浄後の鋼製小物の残留蛋白質量の現状」
  株式会社イヌイメディックス 開発事業所 清水 応健様
「中材業務への理解を求めて−ガイドブックの作成とラウンドへの活用−」
  国立療養所長島愛生園 中央材料室・手術室 宇野 百合子様
「雇用の多様化する中央材料部の朝礼のあり方」
  大阪市立大学医学部付属病院 中央材料部 正松本 悦子様
「病院機能評価Ver.6.0受審に向けての当院の取り組み」
  橋本市民病院 中央材料室 西岡 圭子様
「診療材料の適切な在庫管理にむけて」
  大阪市立大学医学部付属病院 中央材料部 花房 陽子様

   発表後の質問も大盛況でした。
   みなさん聞きたいことは聞けましたか?


「病院機能評価Ver.6.0を受審して」
   −手術室・中材での注意点−
済生会滋賀県病院 安全管理室
   感染管理認定看護師 河野 奈美子様

機能評価の準備は本当に大変なんですね。私は受審したことがないのでわかりませんでしたが、受審の有無に関わらず手術室・中材業務を整備するのに役立てたいと思いました。

「フラッシュ滅菌の基礎と問題点」
特定非営利活動法人日本感染管理支援協会
理事長  土井英史先生

いつもパワフルな土井会長。今まで簡単にフラッシュ滅菌をしていましたが、簡単にはいかないことを学びました。早速、帰ってから自施設のマニュアルを見直されないと・・・同じように思った方も多かったのでは・・・

「手術部位感染予防の基本と最近のトピックス」
国立大学法人 三重大学大学院医学系研究科
生命医科学専攻 病態修復医学講座
先端的外科技術開発学  小林 美奈子先生

小林先生は外科医としてだけでなく感染制御にも大変ご尽力されておられまして、サーベイランスをとおして外科感染率を提示され、様々な研究から今回色々な示唆をいただきました。聴衆も熱心に聞き入っていましたが、私たちが直ぐにでも実施できる改善策もお示しいただきましたので大変有意義なご講演でした。


次回第121回は6月25日です。みなさまのご参加をお待ちしています。
報告者は役員 大阪府立泉州救命救急センタ− 大野博美でした。