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spcQuestion and Answer

     
 

   『質問、疑問と答え』

 
 
 
 
当研究会では今までに受けた質問を下記にまとめています。 内容はあくまで研究会からのコメントとしてとらえていただき、見解の相違、認識の違いなどがあることをご了承ください。 また最終決定は組織でお決めいただきますようよろしくお願いいたします。

update:2013/11/24

「寄せられた質問」

jump 1.洗浄 jump 2.消毒 jump 3.滅菌 jump 4.環境 jump 5.医療材料・物品管理 jump 6.感染管理 jump 7.教育 jump 8.その他
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1.洗浄
Q   研修会に参加している150床以下の地域公立病院ものです。手術器械の洗浄にはRO水がよいと学び、経理課にがんばって説明し昨年度入れてもらいました。今回、内視鏡室が鉗子類を洗浄するのにガイドラインにあるので超音波を入れることになりました。そこで、経理課が洗浄にRO水は必要と言ってOP室に入れたのに内視鏡では大丈夫なのかと質問されました。内視鏡は高水準消毒でいいので内視鏡室で洗浄しています。内視鏡の鉗子は滅菌するのですが、RO水で洗浄しないといけないのでしょうか? ご教授ください。
洗浄01
    qa
A   手術器械・器具の滅菌前のRO水を使用する意味は、器械・器具への錆、シミなどの対策の為です。 内視鏡鉗子類もステンレス製であるならば同じようなことが発生するはずですね。 したがいまして、手術室・中材で処理してあげた方が良いのではないでしょうか。 そして、内視鏡本体は高水準消毒ですが、鉗子などの多くは粘膜下組織への接触となりますので“滅菌”が必要となりますよ。
 

 
Q   内視鏡カン子の洗浄について、超音波洗浄機がなく、ウオッシャーでおこなっています。超音波洗浄機を購入したほうがよいですか
洗浄02
    qa
A   ウォッシャーディスインフェクターで洗浄をするなら、専用ラックが必要ですね。また、超音波洗浄がなくても専用のブラシを購入することでマニュアル洗浄で対応は可能です。
 

 
Q   コンテナの周囲のさびがあります。さびがつかないためにはどのように対応すればいいでしょうか
洗浄03
    qa
A   コンテナがたぶん“ステンレス製”なんですね。そうすると、洗浄の水が悪いとか色々な原因が考えられますので、その原因を除去するしかありません。まずは錆取り剤で対処して、その後、防錆剤もご利用ください。但し、最初に記載した錆に対する対処をしておかなければまた発生しますよ。もしかしたらコンテナだけでなく、手術器械・器具にも錆が来ているのではないですか?そうだとしたら大問題ですよ。メーカーに相談して至急対応してください。たぶん、滅菌器、洗浄機や、マニュアル洗浄時に使用する“水”に問題があると思います。
 

 
Q   浸漬洗浄についての質問です。 手術などで使用した器械を酵素洗浄剤に浸漬する際、使用したそのまま漬けるのか? それとも、ある程度汚れを落としてから漬けるのか? うちの病院では、この二つの意見に分かれています。 私の意見としては、感染など考慮して使用したそのまま浸漬し、すすぎの時に ブラッシングなどして汚れを確認しています。どうなのでしょうか? 宜しくお願いします。また、その点についてエビデンスなどありましたら教えて下さい。
洗浄04
    qa
A   汚染器械・器具は洗浄するまで“乾燥させない”ことが重要であり、汚染器械・器具発生場所から直ぐに洗浄するのであるならば、浸漬洗浄は従来必要性はありません。それが不可能で洗浄までに時間がかかり器械・器具が乾燥するなら“酵素洗剤に浸漬”することも重要だと思います。 これを踏まえましてお答えしますが、汚染されたまま酵素洗剤に浸漬する方が良いと思います。これは感染予防と言うことではなく器械・器具の“細部にわたる乾燥防止”をするためです。それに、酵素の力である程度汚染も除去できます。 それと、酵素洗剤の中でブラッシングを行ってください。すすぎの時であるならば酵素洗剤の効力もありません。 ご質問にあります『ある程度汚れを落とす』のであれば、その時に『一気に洗浄』してしまえば良いですね。そうでないと酵素洗剤を使用することにより“二度手間”となり意味がありません。 これについて文献は探してもらえるとある程度出てくると思いますが、エビデンスはないと思います。日本では色々な方が色々と言っていますが、重要なのは器械・器具をセットアップする時の『汚染の確認』です。どちらの方法が良いのかは本来この時に分かるものですのが、その時に考慮していただきたいことは、効果が同じなら“時間(手間)のかかりすぎる方法”や“お金のかかる方法”は持ち込まないようにシンプルにしてください。
 

 
Q   初歩的な質問ですがお答えお願いします。
1、 用手洗浄時使用した手袋のまま器械拭きをしてもよいか?
洗浄05
    qa
A   ちょっと質問の意味が分かりにくいのですが、洗浄で使用した手袋はいかなる場合でも使用することはできません。手袋を外して“素手”で器械を拭いてください。つまり、機械洗浄した後の機会は手袋をしないことと一緒です。
 

 
Q   哺乳瓶の乳首の洗浄に関する質問です。 現在の洗浄方法は、使用後水洗したものを夕方回収し、栄養課で手洗浄で行っています。 以前は病棟で使用後すぐに洗浄し、消毒後使用していましたが、昨年GUC開設とともに栄養課で一括洗浄し、中滅で滅菌しています。 今年の3月ごろから乳首先の内側の洗浄不良が目立つようになりました。 洗浄業者と話し合い、乳首を裏返して丁寧に洗浄するようにしましたが、乾燥するとミルクが落ちていないものがまだ見受けられる状況です。 一日100個くらいあるので、業者としてはできれば器械化を希望しています。 いくつかの施設に聞いてみましたが、手洗浄で実施しているとのことでした。 「使用後水洗し、洗剤に漬け置きし、超音波洗浄機で洗浄する」という方法を試してみましたが、落ちは悪かったです。乳首の洗浄方法として、望ましい方法(きれいにミルクが落とせる方法)についてと、乳首の器械洗浄は可能か(乳首洗浄機があるのか)について、アドバイスをお願いいたします。
洗浄06
    qa
A   病棟で使用後すぐに洗浄していた時は内側の洗浄が一律でなかったと思います。 本来は中性洗剤でしっかり擦り洗いすれば汚れはつかないはずです。一度、こびりついたものはただ、中性洗剤では取れないということですので、汚れが変性してこびり付いていることが考えられます。 その蓄積・変性汚れをリセットする目的で、「ワイドハイター(粉末)」(過酸化水素+アルカリ)での処理方法*1)をお勧めします。
一旦*1)50倍希釈液の温水(40〜50℃)に30分間浸漬
 

 
Q   超音波付自動洗浄機についての質問です。 現在は、内腔のあるものの洗浄は、内腔が2p以上5p位の長さのもの以外は、ほとんど浸漬しブラシ洗浄と簡易超音波洗浄を行っていますが、超音波機能をもう少し有効に使用できるのでしょうか?又どこかに文献等があれば教えてください。洗浄機に入れる前には、恒温槽による浸漬を行っています。
洗浄07
    qa
A   従来の超音波洗浄機では内腔洗浄は難しい可能性があります。是非、お使いの超音波洗浄機メーカーに一度お尋ねください。 ウォッシャーディスインフェクターを用いて、専用ラックであれば、歯科で使用するハンドピースの内腔も洗浄できます。ドイツで実施しておりました。マニュアル洗浄をするなら、内腔サイズに合致した、ブラシでブラッシングすることをお勧めします。 いずれにしても、適宜、内腔洗浄の評価を行うことも重要だと思います。方法は、大阪 中材業務及び滅菌技法研究会で販売しております『セントラルサービス トレーニングマニュアル 第7版』などをご覧いただければと思います。
 

 
Q   洗浄について質問します。バイポーラコード・USコードなど浸水不可のものはアルコール拭きをして滅菌(ガス・ステラット・オートクレーブ)を実施しています。平成24年10月の研修会ではアルコールはかえって不純物を付着させやすいと歯科医師が述べていました。このことから考えるとエピザイムで拭き滅菌すべきと判断したのですがどのようにすることがベストですか。 眼科の器械はエピザイムに浸水させ、その後すすいで、滅菌にかけていますが洗浄が不十分と考えます。器材の破損も考慮し長年この洗浄方法をとってきたようですが、超音波を用いるべきと考えていますがどうでしょうか。
洗浄08
    qa
A   低温滅菌はステラッドに限らず滅菌保証がされにくい滅菌(蒸気滅菌のように全ての物理的な条件の計測ができない)でありますので、現在滅菌保証できる方法としてBIを毎回お使いになることをお勧めします。短時間でできるBIの有無はメーカーにお尋ねください。一番新しい情報をお持ちのはずです。また、現在、1回/週と言う方法は、何か記載物があり実施している方法なら問題ありませんが、単なる経済性だけの判断であるならば、それは問題です。あくまで蒸気滅菌とは異なるのです。それでは、BIをしていない手術器械が滅菌できていないのか言いますと、たぶん滅菌できていると思いますが、それが保障されるものがありませんので問題なのです。手術器械は、本来蒸気滅菌が主であり、蒸気滅菌ができない手術器械(耐熱性、耐湿性)が対象であり、ステラッドをメインで使用するのは質保証だけでなく、ランニングコストも問題だと思います。フラッシュ滅菌は何故いけないのかを、今一度見直していただき、蒸気滅菌でできるものは蒸気滅菌をすることをお勧めします。
 

 
Q   眼科器械の保護や内視鏡カメラの保護等としてケースを使用していますが、このケースは器械だし時に取り除いていますので洗浄の必要性はないのでしょうか。毎回アルコールガーゼで拭いていますが、問題はないでしょうか。また、鉗子をゴムで束ねて滅菌していますが、ゆるく束ねても滅菌不良をおこすのでしょうか。
洗浄09
    qa
A   眼科のケースに関わらず、一度使用したものは全て汚染扱いとなりますので、洗浄から実施します。 アルコールは汚染を除去できませんので適切はありません。あくまでも従来の洗浄が必要です。 また、輪ゴムですが、トレーニングマニュアルのP303にも記載(写真つき)がありますので、極力避ける。
 

 
Q   現在、機能評価に向けて資料の作成中です 一次洗浄廃止に向けてを作成中です 目的・メリット・デメリットを 御指導して頂ければ幸いです。 宜しくお願い致します。
洗浄10
追加
    qa
A   この内容をメールで全てお伝えできませんので簡単に記載します。 詳細はたくさんの刊行物およびインターネットに記載されていますのでそちらを参考にしてください。 目的、メリット、は、効率性、経済性、安全性、高品質性であり、あくまでも洗浄機などが整った、1ヵ所で実施する方が全ての目的が達成できるからです。 また、デメリットは、その病院で小さいものがあるのかもしれませんが、いずれにしてもメリットを上回るものは、現在ではないと思います。但し、中材で一括で洗浄をするのですから、洗浄の機械化は是非とも必要であり、マニュアル洗浄では対応できないと思います。その意味において洗浄機の導入のコストがかかるというのがデメリットでしょうか。
 

 
2.消毒
 
Q   泌尿器科の膀胱鏡は高水準(ステリハイド)レベルでの患者さま使用は可能ですか。TuRの機器も1セットしかありません。後出血に対し対応しておきたいのですが、高水準レベルでは、感染が心配です。
消毒01
    qa
A   お尋ねの件に関しては“濃度(テープで確認して記録を残しておく)”と、“時間”を厳守すれば『膀胱鏡』に関しては使用可能です。これに関しては販売メーカーに尋ねて文献をもらってください。
 

 
Q   高水準洗浄器で消毒したクスコ等手指消毒した手で組み立てて消毒済みとして払出してよ いか?手袋をする方が良いか?
消毒02
    qa
A   問題ありませんが、患者の粘膜に接触する部分は非接触手技で清潔に取り扱ってください。 しかしながら、作業をする時には清潔手袋(箱から取り出した未滅菌手袋)をした方が、現実的には作業しやすいと思います。
 

 
3.滅菌
 
Q   いつも中材研究会では貴重なお話を聞かせていただきありがとうございます。 今回質問させて頂きたいのは、木製の取っ手の器材(平のみや整形の借用器械など)を滅菌パックに入れてAC滅菌すると、洗浄(WD)、乾燥をしっかりとしているにもかかわらず、パック内に茶色のシミができていることがあるので困っています。おそらくは木製の部分にしみこんでいた何かが、高圧蒸気にさらされることでにじみ出てきたのではないかと推測しているのですが、何かわからないので再滅菌を行っています。なにか出なくする方法はないでしょうか。
滅菌01
    qa
A   これは医療用の器械・器具ですか?そうでなければ医療用に変更してください。 また、いわゆる“木目”があると、洗浄もできませんので、滅菌が達成されません。 したがいまして、販売メーカーに相談して表面をコーティングしてもらうか、新しいものを購入するかと言うことになりますね。
 

 
Q   OP機械の吸引シカンの先端をネラトンやシリコンで保護してます。前回の研究会では、保護すると その部分に滅菌不良がおこるとききました。実際はどうなのでしょうか
滅菌02
    qa
A   使用時に先端保護をして、臓器を傷つけないことは重要ですが、洗浄、滅菌時はすべて外してしなければ、洗浄、滅菌不良は発生します。
 

 
Q   滅菌物の包装方法について
インジケーターテープの貼り方外し方についての根拠を文献などが見つけれず困っています。 なぜそのようにしないといけないかの説明の根拠を言ってもなかなか・・・ そのような文章や根拠の文献があれば教えていただきたいです。
滅菌03
    qa
A   これに関しては大阪の研究会で販売しております。セントラルサービステクニカルマニュアル 第7版をご覧ください。米国式ですが、ある程度のことは記載しております。
 

 
Q   ボウィー・ディックテストを開始したのですが、記録としてテストシートを残すだけで良いのか どういう記録が必要なのか知りたいのですが?
滅菌04
    qa
A   テストシートだけ残すだけで良いと思います。それは何故かと言いますとその他の温度、圧力、時間などは高圧蒸気滅菌器で物理的モニターを行っていると思いますからです。もし大変古いタイプの高圧蒸気滅菌器であるならば、物理的モニターがありませんので、その都度『目視』により、データを呼んで記録が必要となります。
 

 
Q   滅菌(AO)から出した時に、染みが付着している滅菌パックは清潔といえるのでしょうか? 滅菌器の業者に染みの成分について分析をしてもらったところ、成分は鉄錆などの金属ではな く、水溶性の有機物(滅菌パックの成分)が滅菌器内ドレインに溶け、その溜まったドレインが 濃縮乾燥することで、顕在化したものであると言われました。よって、滅菌器から取り出した時 に、乾いていれば滅菌されていると考えて良いと言われたのですが、どうでしょうか? 滅菌の 保管にも問題はないと考えていいのか教えて下さい!
滅菌05
    qa
A   水溶性有機物の出どころがどこかを先ずは調べなければなりません。 パウチの中に入っていた器械は内腔のある器械ではなかったですか? 内腔のある機械の残留汚れの可能性はないでしょうか? もしくは蒸気の問題、すなわち供給水の汚染の可能性はないですか? 滅菌機に使用する水に問題があるようなら早急の対策が必要です。 どういう理由にせよ、シミのついたパウチは諸外国ではでは使用するできません。
 

 
Q   オートクレーブについて教えていただきたいことがあります。ある機種ですが、段と段の間隔が 20cm少しでOPの高さ15cmのコンテナを積載すると上段のコンテナと下段のコンテナの隙間が5cm ほどになります。乾燥不良にはならないでしょうか? 現在の中材で使用している機種は 段の間隔が30cmあります。また海外製造の機種というのは機能、メンテナンス等大丈夫 でしょうか?  よろしくお願いします。
滅菌06
    qa
A   このオートクレーブは、聞いた感じではいわゆるフラッシュ滅菌器(日本でいうハイスピード滅菌器)ではないかと思われます。確認するには販売メーカーにコンディショニングの空気の抜き方が『バキューム式』 or 『重力置換式』かということをまずはご確認ください。それで重力置換式なら、乾燥不良の問題よりも、滅菌不良の問題が発生しています。重力置換式は従来オートクレーブに入れる時には『未包装』つまり、コンテナ、ラッピング、パッキングをすると“空気残存”が発生しやすく、滅菌不良が起こることがあるので、まずはそこが大問題だと思います。 オートクレーブはスペースの問題よりも、コンディショニングが何よりも問題なのです。
 

 
Q   オートクレーブ用の「化学的インジケータカード」の使用方法についてです。 現在、当院中材において、オートクレーブでの滅菌時には、各パックごと、コンテナごとに、3Mオートクレーブ用化学的インジケータカード※ISO化学的インジケータ規格:クラス5を入れて滅菌をしています。それと同時に、管内コールドスポットへ蒸気浸透をシミュレーションするPCD 「gke コンパクトPCD(オレンジ)」 ※コンパクトPCDは、化学的インジケータの国際規格EN-ISO11140-1のクラス2(特定の試験のためのインジケータ)に適合した製品。 ※大型滅菌器の欧州規格EN285および小型滅菌器の欧州規格EN13060に規定されている、 滅菌器の蒸気浸透試験に用いる欧州規格EN867-5“ Hollow A ”に適合。を使用しています。 滅菌パックは、キンバリー社のものを使用しており、もちろんパックの紙の面には、オートクレーブの行程に反応する機能がついています。 今、中材において話しが出ている内容なのですが、毎回の滅菌時に、パック内へインジケーター(クラス5)を入れるのは、毎日のコスト面で考えると高い。しかし・・・。 これは、土井先生の言う、「ブルーゾーン」になるのでは? クラス2であるが、毎回のPCDだけではダメだろうか? しかし、オートクレーブでの行程チェックとしては、クラス5であるため入れておきたい。 (院内上層部からの、監査ためにしておいてくれという命令) などの意見が出ております。 勉強不足な質問をしてしまい、お忙しい中の皆様には、本当に申し訳なく思います。 どうか、ご見解・ご指導のほど、宜しくお願いいたします。
滅菌07
    qa
A   お尋ねの『パック内へのクラス5使用』ですが、そちらで行われている状態であるならばパック内のクラス5はいらないかもしれませんが、蒸気浸透がされたかどうかのクラス1程度のものが各パックに必要だと思います。 例えば、透明シートと紙シートのパックの間にインジケーターがあるものなら、蒸気は確かにそのパック内に入ったということが言えるので良いかもしれません。 しかしながら、本来この方法で行くなら『滅菌のバリデーション(滅菌器のバリデーションではありません)』が必要なのです。 欧州などでは、年1回の“滅菌のバリデーション”ができていることを前提に各包装にはインジケーターが入っていませんし、さらに、欧州の蒸気滅菌器の各センサーの数が2か所以上設置されていることが条件となります。 このようなことを考慮してご検討ください。
 

 
Q   今回メイヨー皿の滅菌について指導いただきたいのです。当院手術室ではメイヨー皿のい滅菌を行っていますが、他の施設では作業物の負担を考えて清拭または洗浄していると聞いております。当院でも業務改善のため、メイヨー皿の滅菌はやめたいのですが、手術室に納得してもらえるエビデンスを教えていただきたいのです。
滅菌08
    qa
A   メイヨー皿の滅菌の件ですが、滅菌することは“間違いではありません”が、必要性はありません。 Evidenceとしては、Spaulding分類が使いやすいですね。 つまり、メイヨー皿本体は、手で直接触れることができるのでSpauldingの分類では『noncritical』となります。 もちろん、その後無菌バリアをかけた後は、criticalとなりますので素手でさわることができる、無菌操作となります。このような時は現実の矛盾をつけば分かりやすいと思います。 患者ドレープの下、つまり、生体は滅菌しませんよね。なぜ、メイヨー皿だけは滅菌が必要でしょうか? それよりも、ドレープに穴などが開かないように作業手順を検討する方が良いと思いますよ。
 

 
Q   ハイスピード滅菌についてお聞きします。今までOP室看護師が行っていたので中材では、あまりかかわっていなかったのですが、2年前から中材で洗浄を始めるようになって余りの使い回しの多さになるべくやめていく様働きかけてきました所、中材にあるプレバキュームの滅菌機で135℃10分滅菌10分乾燥での滅菌に切り替えるようになってきました。現在では、術中落としたものの滅菌、眼科手術件数が多いときの使い回し、同じ手術が午前、午後とある時器械がない場合の使い回しラパロの手術が、夜間休日緊急であった場合使用しています。 勉強会を持ってOP看護師にも、安易に使用することは危険であることを言っていきたいと思います。 当院のハイスピードの設定は、給蒸3分滅菌135℃8分排蒸3分です。滅菌時間が、左記の為、生物学的検査は、生菌をパックに入れた場合でもマイナスでした。 朝1回クラス6の化学的インジケーターを入れて正常になっているのを確認して運転をしていますが、それ以降は何もインジケーターはなく、記録計は動いていますが確認はしていませんでした。 空気排除ができないので、全体にエアポケットが出来る為滅菌保証出来ない、滅菌後運搬中に滅菌が破たんする。を中心に勉強会をして、出来るだけ落ちたものに限って滅菌するようにと閉めたいのです。 ハイスピード滅菌機には性能を監視する為の適切な生物学的インジケーターがないと言われていますが、これは今回行って生物学的インジケーターがマイナスになっても意味がないということでしょうか? どうしても滅菌する場合次の方法は、どうなんでしょうか? この設定だと、内腔の無い器械を滅菌機に平らにおいて滅菌すれば、大丈夫なのかとも思いますが。 また運搬中の滅菌破綻の心配には、ガーゼをかけて滅菌すればいいのかとも思いますが。 滅菌バックに入れてシーラーをしなければいいのかとも思っていますが。 長々とした意味不明の文章になってしまいましたがよろしくお願いします。
滅菌09
    qa
A   ハイスピード滅菌に関することだと思いますが、ご質問の内容が分かりにくいのですが、 これに関しては今一度米国のCDCガイドラインの“医療施設における消毒と滅菌のためのガイドライン(2008年)”をご覧いただければ問題が解決するものと思います。
 

 
Q   今回、滅菌の保証期限のことでご指導いただきたいんです。 当院のリネンでくるんだ器械の滅菌保証期間は滅菌日を入れて3日間 としております。今回もっと延長できないか、と検査室に協力してもらい、培養テス トをしようと思っております。そこで培養テストの条件を教えていただきたいのです。 対象器械はジンマー社のインプラント3段重ねです。3日・5日・7日・10日・ 20日・30日で考えております。CI・BIを入れる場所(3段に全ていれるかと か)検査室に培養検査のためにぬぐってもらう箇所を教えていただきたいのです。 また、当院はサクラ精機の同様のオートクレーブが3台ありますが、条件をそろえる には1台だけ使用するのか、同機種であれば、2個ずつ置いて同時間に滅菌するのが いいのか、どうぞご指導よろしくお願いします。
滅菌10
    qa
A   培養する場所は、そちらに任意に決めていただくしかありません. それよりも、今回の培養は必要性があるのでしょうか? 滅菌は、毎回条件が変われば確率も変わります。 したがいまして、毎回の質を保証することで滅菌が保証され、その後の滅菌は条件(湿気、汚染、物理的破損)がなければ有効期限が存在しないということは既にEvidenceとして広く認識されています。 とりあえず、一度米国のCDCガイドラインの“医療施設における消毒と滅菌のためのガイドライン(2008年)”をご覧いただければと思います。
 

 
Q   いつも楽しく勉強させて頂いております。 お忙しいところ申し訳ありませんが、お尋ねしたい事がありFAXを送らせていただきます。 現在当院では手術後の器械の取り扱いで、洗浄後ネオアルベストME(除蛋白液)に浸漬し超音波洗浄後にオートクレーブ(滅菌15分、乾燥15分)に入れています。 超音波洗浄後の(又は手洗浄)滅菌は必要でしょうか? 長年この方法にて行ってきましたが、しっかり洗浄した後の滅菌は必要か迷っております。 ご指導頂けます様お返事お待ちしております。どうぞ宜しくお願いいたします。
滅菌11
追加
    qa
A   今回いただきました文面では理解ができないところもありますが、こちらで勝手に推論した内容でお返事いたします。 今回のご質問内容は、手術器械使用後に『保管』する為に"滅菌は必要か?"ということだとすると、 滅菌の必要性はありませんということになります。 この保管していた手術器械を再使用する時に、再洗浄して(保管状況に関わらず)滅菌することは必要です。
 

 
Q   光学シカン、内視鏡カメラ、サージアトーム、コマンドのメンテナンスは滅菌前に行うべきですが、誰がどのような手順でされてますか。
滅菌12
追加
    qa
A   これは病院で決めるできものであり、こちらからお伝えするものではありませんね。ただ諸外国や日本で実施されているところは中材スタッフが実施しています。
 

 
Q   平成24年12月に新しいオートクレーブになりました。プレバキューム方式でフラッシュ滅菌を行うにあたり、包装せず滅菌をかけ、BIも1時間判定を使用しています。滅菌保障はないがやもえない場合に使用していますが、今後もプレバキュウム2回は滅菌保障が無いと判断することで間違いないでしょうか。
滅菌13
追加
    qa
A   これは本来病院で検証して行うことであり、オートクレーブと言っても色々なものもありますので、このメール内容でお返事できるものではありません。オートクレーブ販売メーカーと良くご相談ください。
 

 
Q   ステラッド滅菌について質問します。ガイドラインではBIを毎日行うとされていますが、BI判定は24時間かかり週1としています。毎日実施してもBI判定をまたずに手術が始まり滅菌保障が問題となると考えます。そこでオーツクレーブのようにBIが3時間判定できるものがあるのか教えてください。また、フラッシュ滅菌は滅菌保障が無いため極力避け、ステラット中心に使用し手術器材を使用していますが、BI判定をまたずに手術しても問題はありませんか。考えられる限り滅菌の保証を担保し手術をすべきと考えます。
滅菌14
追加
    qa
A   低温滅菌はステラッドに限らず滅菌保証がされにくい滅菌(蒸気滅菌のように全ての物理的な条件の計測ができない)でありますので、現在滅菌保証できる方法としてBIを毎回お使いになることをお勧めします。短時間でできるBIの有無はメーカーにお尋ねください。一番新しい情報をお持ちのはずです。また、現在、1回/週と言う方法は、何か記載物があり実施している方法なら問題ありませんが、単なる経済性だけの判断であるならば、それは問題です。あくまで蒸気滅菌とは異なるのです。それでは、BIをしていない手術器械が滅菌できていないのか言いますと、たぶん滅菌できていると思いますが、それが保障されるものがありませんので問題なのです。手術器械は、本来蒸気滅菌が主であり、蒸気滅菌ができない手術器械(耐熱性、耐湿性)が対象であり、ステラッドをメインで使用するのは質保証だけでなく、ランニングコストも問題だと思います。フラッシュ滅菌は何故いけないのかを、今一度見直していただき、蒸気滅菌でできるものは蒸気滅菌をすることをお勧めします。
 

 
Q   はじめまして。開設十年になる、あまりきちんとした業務をしていない滅菌センターに勤務して一年になるものです。今回お伺いしたいことは、ザビについてです。新しく滅菌依頼を受けはじめた施設の器材に、AC滅菌後サビが浮き出るようになりました。依頼施設で器材使用後にタンパク凝固防止スプレーを塗布して頂き、翌日当センターの担当者が回収・手洗いによる一次洗浄後センターに持ち帰り、超音波洗浄をして滅菌にかけています。一次洗浄時・パック前にもサビの有無を確認し、必要であればサビ除去剤等を使用してサビを落としています。目視にてサビが確認できないにもかかわらず、AC滅菌後にサビが浮いてしまいます。サビの浮かない確実なサビ除去法、良いサビ除去剤等教えて頂けないでしょうか。よろしくお願いいたします。
滅菌15
追加
    qa
A   まずは、現在懸念しているものが本当に錆なのか、あるいは、汚染なのかを見分けなければなりません。それにより大きく対応が異なります。それで、錆であるならば、蒸気滅菌に一緒に入れている器械・器具に錆があると、その錆がうつることがあります。また、鉗子などが見た目に分からないのですが、ステンレスの不導体被膜(酸化クロムの膜)が損傷しており、滅菌前に問題がないが、その後蒸気滅菌で水分が付着して錆が出ているのかもしれません。いずれにしても、何か問題がありますので、大阪の研究会で販売しておりますトレーニングマニュアルなどで学んでいただき対処が必要です。つまり、錆の問題は基の原因を除去しなければ問題解決はできません。
 

 
Q   EOG滅菌工程ですが、当院では
滅菌時間・・・・・・・3:30
エアーレーション・・41:00 です。
研究会では、時間がもう少し短いと思いますが 一般的な時間を御指導して頂けますか? 宜しくお願い致します。
滅菌16
追加
    qa
A   滅菌器は、いかなるものであれメーカーが据え付け時に温度、湿度、時間、濃度(低温滅菌)を設定しておりますのでそれを遵守することになります。特に低温滅菌は滅菌のバリデーションができませんので、自施設で設定をかえることには問題があると思います。参考となるものとして研究会で販売しておりますトレーニングマニュアルをご覧いただければと思います。
 

 
Q   「SUDの再使用と法律」に関して、御質問させて頂きます。 薬事法において、製造・販売(会社)に対しては SUDの規定が幾つかあります。また厚労省通知・通達もあります。 一方、SUDの使用者(病院側)に向けた 規定はありませんし、「SUDの再使用」についても、何ら述べてありません。しかし、SUDは医療従事者によって 「医療行為」の現場で「使用」されますから、それは「医療法」の範疇でもあると思います。

ところで、『医療機器学 vol.1 No.1 2008』「単回使用器材の再使用」の調査では、(対象500施設、回答率35.2%) 92.1%の施設が、何らかのSUD再使用を行っており、責任の所在を明確にしている施設:55.9% 再生処理手順を文書化している施設:15% との報告があります。 責任の所在を明確にすることなく(44.1%)、文書化することもない(85%)こうした再生処理の実態は 医療法第一条の二、及び、第一条の四に 反するのではないでしょうか? 薬事法や医療法に、具体的な文言としてSUD再使用を禁じてはいなくても、まさに「再生処理の実態そのもの」が、医療法の理念・精神から逸脱している、と思うのですが。 役員の皆様は、いかがお考えでしょうか?

質問フォームの利用は、今回が3度目です。 多くの方々が御利用できるよう、以後は、差し控えます。ありがとうございました。

(参考) 医療法 第一条の二 医療は、生命の尊重と個人の尊厳の保持を旨とし、医師、歯科医師、薬剤師、看護師その他の医療の担い手と 医療を受ける者との信頼関係に基づき・・・(以下、略)
第一条の四 医師、歯科医師、薬剤師、看護師その他の医療の担い手は、 第一条の二に規定する理念に基づき、医療を受ける者に対し、 良質かつ適切な医療を行うよう努めなければならない。
滅菌17
追加
    qa
A  

さて、お尋ねの件ですが、これは研究会として『いかがお考えですか?』と
言うレベルの問題ではありませんので、法律の件は直接“厚生労働省”にお尋ねください。
それが一番そちらの組織としてほしいお答えが得られるものと思います。

 

 
4.環境
 
Q   バイオクリンルームは1つしかない施設でTKAの手術を2例続けて実施する場合の部屋の準備方法について教えてください。1例目が終わって清掃した後、同じルームを使用するときに部屋の換気回数が30回/hであったため(一般の手術室は15回/h)一般の手術室と同様の清浄化にするべく30分間ルームを締切った後使用するようにしました。この考え方あるいは方法は適切であるのかどうか教えてください。  また2例目の手術は、一般の手術室を使用しても良かったのでしょうか  スムーズに手術を進行させるために適切な方法をご指導ください。
環境01
    qa
A   そちらの手術室の清浄度は、手術室を建設した当初の設定値になるのはどのくらいの時間を要しますか?つまり、次の手術を受ける時間はその時間待てば良いと言うことになりますね。また、今の30分間待つと言うのはどこから出てきたルールでしょうか?手術部位感染はこの問題よりもバンドルが重要ですので(特定非営利活動法人日本感染管理支援協会ホームページをご覧ください)Evidenceのある手法の遵守率を向上させるようにしていただきたく思います。
 

 
Q   以前土井先生が講義の中で手術室のエアコンは切ったらダメですよ。つけたままにして置いてくださいとおっしゃったのですが、これはエアコンフィルターの結露、カビが問題ということでしょうか。 当院の手術室はエアコンをONにするとヘパフィルターが連動するのですが、先生がおっしゃったようにつけっ放しにしていたら総務、設備からクレームがきました。 納得してもらえるように説明したいのですが先生のおっしゃる根拠を教えて頂きたいのです 。
環境02
    qa
A   カビによるSSIは発生していますので、本来は手術室などは空調を止めてはいけません。 文献は色々なガイドラインなどをご覧ください。 また、もしつけパワーポイントなしにしたら一体いくらくらいかかるのかを計算してもらってください。今までOFFしていたものをONにしたら知識のない方々は、騒ぐと思いますが、コストを見ればそんなに大きな金額でなく、また必要なものは必要ですからね。例えば、金額は小さいですが、冷蔵庫の電源をOFFにする人はいませんよね。価値観と言うものはそういうものですから。
 

 
Q   中材環境整備でアルコールを使用しています。低水準のものがいいですか?マイペットは? クリーニングするとはどういう意味でしょうか
環境03
    qa
A   あなたは、ご自宅でお掃除される時にアルコールでされますか?洗剤を使用しますよね。 洗剤の界面活性剤が汚れを除去してくれます。マイペットでも良いですが、最近のものには容器表面に『除菌』と言う記載がありますので、その記載のあるものをご利用ください。 そうすれば、洗浄+低水準消毒が一度にできますので。 環境表面の『クリーニング』とは、清掃のことです。
 

 
Q   私は、手術室に配属になって1年の新米看護師長です。日々わからないことが出てきて学習が追いついていないところです。基本的なことがわかっていないので、変な質問になっているかもしれませんが、よろしくお願いします。 年に1度、手術室の専門業者による消毒があります。この時に使用する消毒剤は何を使用すればよいのかを教えて下さい。その業者はグルタルアルデヒドと消毒用エタノールを使用しています。以前いた施設では、集中治療室など環境に消毒をしても意味はなく、きちんと清掃をすべきだということでそれまで消毒していたのをやめました。ただ、手術室をどうしていたのかわかりません。手術室も同じように消毒がいらないのでしょうか?「手術医療の実践ガイドライン」では年次計画としてこの定期的特殊清掃を行うとしか書いていません。除菌剤配合の洗剤などもありますが、どんな薬剤が入っていればいいのでしょうか? また、消毒用アルコールでなく“第4級アンモニウム塩(塩化ベンザルコニウム)配合の除菌クロスなどもよくありますが、天井や壁の清掃に第4級アンモニウム塩を使用するのでしょうか? よろしくお願いします。
環境04
    qa
A   手術室をグルタールアルデヒドや消毒用アルコールを使用して“消毒”する必要はありません。 むしろ、定期的な清掃(物理的に拭き取る)を行っていただければ良いと思います。 その時に使用する溶剤は『低水準消毒薬含有洗浄剤』が適切であり、この消毒としては〈第4級アンモニウム塩〉が含有された洗浄剤です。つまり、洗剤と第4級アンモニウム塩が一体型になった溶剤です。商品としては日本では米国製、日本製が入手可能です。 除菌クロスで行うことは間違いではありませんが、たくさん使用することになり経済的ではありませんので、低水準消毒薬含有洗浄剤の原液を水で薄め、マイクロファイバークロスを使用して清掃することになると思います。 メールではお返事に限界がありますので、また研究会にお越しいただきお尋ねいただけますようよろしくお願いいたします。
 

 
Q   今回、病院内の環境整備(清掃)に使用する洗剤についてお伺いしたくメールいたしました。 当院では、中材・手術室での清掃にはすべて「ディメンジョン」を使用していますが、病棟・外来では「テキサント」を希釈し使用しています。先日、病棟・外来の環境をATP測定したのですが、数値が高く汚れが落ちてないのではないかと思いました。 テキサントには洗浄効果があるのでしょうか?環境整備にテキサントを使用することは適しているのでしょうか?教えてください。
環境05
    qa
A   お尋ねの“テキサント”は確か塩素系消毒薬であったと思いますが、消毒薬は洗浄効果低いことが多いので今回のような結果になったと思います。そして、もし塩素系消毒薬であるならば、それを環境に使いますと対象物によってはかえって対象物を損傷する可能性があります。したがいまして、現在手術室・中材でお使いの「ディメンジョン」で病棟・外来を実施すれば良いのではないでしょうか? また、蛇足ですが、ATP測定はまだ基準がありませんので、あくまでも“目安”でお使いください。
 

 
Q   中材、手術室の清掃に関する質問です。床の湿式モップの際、除染エリア(不潔)と滅菌物保管エリア、手術室、準備室、廊下、患者様乗り換えホール(清潔)の二種類に分けて清掃していました。まず、モップの区別に謝りはないのかを教えていただきたいです。もうひとつは、手術が終わったあとの血まみれの床を清掃するにあたって、血液は、まず、清潔モップで拭いてもいいのでしょうか?一度不潔モップで拭いてから、清潔モップで仕上げに拭くほうがいいのでしょうか?床のモップのやり方、区別の方法について、詳しく教えていただきたいです。
環境06
追加
    qa
A   まず、モップを不潔、清潔と区別しているようですが、これは間違いではありませんが必要性もありません。 つまり、同じモップで構いません。重要なのは、モップと溶剤は汚れたらすぐ交換するということです。 床は本来汚染されていて"微生物学的に綺麗な床"を存在しませんし必要もありません。 但し、溶剤は"低水準消毒剤含有洗浄剤"をお使いください。床の消毒は必要ありませんので、 この溶剤を洗剤成分としてお使いいただき、同様剤を消毒効果を残して高頻度接触部位の 清掃に使うとシンプルな清掃となるからです。 また、もう一つの質問ですが、前述したお答えのように血液などで大量汚染した床は、まずモップで拭くのではなく米国EPA登録の低水準消毒剤含有洗浄剤、あるいは、塩素系消毒剤をその部分に散布して、 消毒効果を待ってからその部分を拭き取り(モップをバケツに戻してはいけません)、 そして、モップを交換して点状に汚染している血液などを含めて全体の床清掃を実施します。 以上です。 メールではお伝えするのに限界もありますからまた研究会などの質問コーナーにお越しください。 あるいは、インターネットなどでもたくさんの記載がありますよ。
 

 
 
5.医療材料・物品管理
 
Q   新病院改築の際にウォッシャーデスインフェクターを一台購入になります。そこで機種選定ですが超音波付きが必要かどうかのご意見を頂きたいのです。現在は超音波付きのウォッシャーデスインフェクターを使用していますが、超音波が効くのは下段のみです。超音波の当たる段に耳鼻科の吸引嘴管など細かい管状の器材を入れています。新病院では手術後の器材も中材で洗浄するようになり、超音波付きでない機種は30分の時間短縮が可能となります。別に管状の超音波洗浄器も購入予定ではあります。よろしくお願いします。
物品管理01
    qa
A   ウォッシャーディスインフェクターに超音波式が必要かどうかと言うのは、そちらの病院の運用によりますね。ウォッシャーディスインフェクターも超音波洗浄機も洗浄機序が違うのでどちらも必要であるのには変わりません。したがいまして、除染室には、ウォッシャーディスインフェクター、超音波洗浄機の購入は必ずしてください。そこで、両方の機械がそろうのであるならば、一体型かどうかはどちらでも良いこととなりますね。
 

 
Q   おもに鋼製小物の再生パック仕様の物品管理方法について コンテナ内の器械は、器械シートで内容がわかるのですが パックものを使用した時に使用数が多い場合、使用後の器械の点検が不十分となりやすいのです。 担当していた看護師の途中交替をした場合など特に管理が不十分になりやすく後片付け後に紛失していても気づかないことが多々あり困っています。 各パックの中に器械名の入った小シート(カードのようなもの)を作成しパック内に入れて滅菌し開けた後何を使用したのかわかるようにと考えていますが他にも方法があれば教えてください。
物品管理02
    qa
A   現在記載の方法も良いのではないでしょうか。他の方法は、パックのセットに名称をつけて、その中に何が入っているのかなどの一覧表を作成するなどもありますね。それよりも気になるのは、鋼製小物をたくさん入れたものは“パック”を使用すると破損しやすので、ラップかコンテナーに入れるべきだと思いますよ。パックはあくまでも軽量の器械・器具が対象ですから。
 

 
6.感染管理
 
Q   滅菌物に埃や髪の毛が混入しないよう中材に入る前に体についている埃や髪の毛を取り除く、作業前には作業台を拭く、組立前後に異物チェックを行う、などを行っていますが、それでも払出前にチェックすると異物が入っていることがあります。なにか上記以外に中材で可能な多作はないでしょうか。
感染管理01
    qa
A   人間が作業をする以上毛髪や落屑は防止できませんし、半導体工場のような防塵服も必要がありません。異物に関しては詳細に分析して一つづつ対処するしか方法はないと思います。つまり、誰が作成した器械・器具あるいはパックなのかなどです。そうすれば、個人が特定され、その方々は細心の注意を払って作業をすることになるのではないでしょうか。また、分析すればもっと違うこと見えてくるかもしれません。
 

 
Q   1. アルカリ洗剤WD90〜93℃+高圧蒸気滅菌134℃・8〜10分
2. 適切な洗剤による十分な洗浄+高圧蒸気滅菌134℃・18分
3. アルカリ洗剤洗浄+過酸化水素低温ガスプラズマ滅菌2サイクル という方法が推奨されています。
ハイリスク手技とは、脳・脊髄・網膜・神経節などの手術になると思うのですが、勤務している病院では脳外科はなく、整形外科の脊椎手術での硬膜損傷、眼科白内障手術での硝子体脱出などがハイリスク手技に該当すると思っています。 当院では、感染の可能性を考慮して、すべての手術に使用している手術器具は上記の1・2の方法で処理しています。 手術医療の実践ガイドライン(2008)にはハイリスク手技という記載はなく、CJDと判明している症例、CJDを疑う症例の手術で再使用せざるを得ない手術器具に対して上記の1〜3の方法を採用しなければならないと記載しています。 また、日常的な洗浄・滅菌方法で十分その危険性(感染)は回避できると記載されています。 ここで疑問に思ったことなのですが・・・ 当院でしている手術器具の処理方法は少しやりすぎているのではないか??と考えました。 そこで、厚生労働省のガイドラインに沿って、ハイリスク手技での分類で処理方法を決定するか 手術医療の実践ガイドラインに沿って、CJDと判明している症例・疑わしい症例の手術器械のみを上記の方法で処理するのかどちらがいいのか判断に困っています。 どちらが正解ということはないとは思いますが、アドバイスをいただきたいと思います。 よろしくお願いいたします。
感染管理02
    qa
A   何でもそうですが、質問にあります“やりすぎ”は決して間違いではありません。ある時期が来たらそれが正しいとなることもあります。しかしながら、現段階で“間違いではない”レベルで実施でき、それが効率的であり組織に馴染んでいるならば、やり過ぎは見直す必要性はあります。私も色々な病院のInfection Control Coordinatorをしておりますが、大学病院などでは『全ての手術器械を134℃18分』してもらっている病院もあれば、一般の民間病院などでは手術症例をリスクアセスメントを行い 該当するものだけを対処する方法を実践してもらっています。このどちらの方法も諸外国では選択しておりそれぞれ行っているのも見たことがあります。したがいまして、そちらの組織にあった方法論を取ることが良いのではないでしょうか?ガイドラインはあくまでも法律ではありませんので、その点はお間違えのないようにしてください。それと蛇足ですが、滅菌の前の器械・器具をセットする時の目視による点検は何よりも重要であることは全てのスタッフに主値徹底をよろしくお願いいたします。それでないとガイドラインに記載のあります『適切な洗剤による十分な洗浄』はクリアされませんので。
 

 
Q   手術器械等をを洗浄、器械組を行い滅菌準備を行う時、シャワーキャップ様の帽子をかぶり、マスクをして行っていますが、他の施設ではどのような状況で行っているか教えてください。 先日使用前に発見したのですが、滅菌した物品の中に髪が入っていたという状況がありました。 現在の帽子だけでは、髪の毛が落ちる可能性があるのでは?との意見もあり違うタイプの帽子がいいのか検討中です。
感染管理03
    qa
A   他の施設でどのようにしているのかはまちまちでお返事できませんが、今の対策で問題ないのではないですか?どのようなことをしても毛髪が入る時はありますので、その毛髪が発見された時の器械が『誰がセットした器械』なのかを検証し、その方の仕事の仕方を再点検すると言うのはいかがでしょうか?帽子をかぶっているといっても毛髪を“全部”ヘアキャップに入れているのかどうかも重要な因子となりますね。したがいまして、今回のような事例が置きた時には、全てが問題とするよりも、それに関わった人を指導するとした方が良いのではないでしょうか?もちろん今新しいことをお考えであるのでそれがうまくいくようなそれはそれで良いと思いますが。
 

 
Q   先日、金沢での土井先生の研修会に参加させていただきました。いつもの土井節を聞き刺激になり、大阪での滅菌学会にも参加してしまいました。 質問ですが、金沢での研修会の講義の中で、手術中はドアの開閉を最小限にすることで感染防止につながると言うこと聞き、興味を持ちました。当院の現状を考えてみると、手術中に不必要なドアの開閉がされていると感じ調査することにしました。 そこで、ドアの開閉がSSIにつながるなどの参考になる資料がありましたら教えていただきたいと思いメールさせていただきました。 よろしくお願いします。
感染管理04
    qa
A   この件は米国のCDCガイドライン 手術部位感染予防に記載がありますのでご覧ください。
 

 
Q   手術室の看護師長になって3年目の者です。麻酔器の感染対策について教えてほしいことがあります。全身麻酔の患者には人工鼻を使用していますが、感染症の患者には麻酔器側にバクテリアフィルターをさらに付けるようになっています。人工鼻は濾過効率99.9+であるのに、バクテリアフィルターは必要なのでしょうか。フィルター、麻酔器両業者に聞くと、人工鼻で十分であるが、100%でないので、人工鼻ですり抜けたものを濾過する意味でバクテリアフィルターをつけているという所と、人工鼻だけでいいとするところがある。業者的にはバクテリアフィルターは24時間交換となっているが、それで交換しているところは少なく、1週間毎に交換しているなど施設によって違うということでした。MRSAの鼻腔スクリーニングテスト もバクテリアフィルターをつけているのですが、そもそもMRSAは接触感染予防策でよいということは、呼気が入っても人工鼻があれば感染リスクにならないと思うのですがいかがでしょうか。 バクテリアフィルターを使用するなら、標準予防策の考え方から全症例にするべきだと思うのです。使用するなら交換時期も教えて下さい。よろしくお願いします。
感染管理05
    qa
A   このお答えに関して参考となる物としては2003年に発表されたCDCガイドライン『医療に関連する肺炎を予防するためのガイドライン』がありますが、その記載に『麻酔器具の呼吸システムまたは患者回路への細菌フィルターの取り付けについては、勧告はない(未解決問題)』となっております。 したがいまして、これに関しては自施設でマニュアルで制御するしかありませんね。
 

 
Q   麻酔器の感染対策について教えてほしいことがあります。全身麻酔の患者には人工鼻を使用していますが、感染症の患者には麻酔器側にバクテリアフィルターをさらに付けるようになっています。人工鼻は濾過効率99.9+であるのに、バクテリアフィルターは必要なのでしょうか。フィルター、麻酔器両業者に聞くと、人工鼻で十分であるが、100%でないので、人工鼻ですり抜けたものを濾過する意味でバクテリアフィルターをつけているという所と、人工鼻だけでいいとするところがある。
感染管理06
    qa
A   麻酔器側にバクテリアフィルターは必要なと思いますが、間違いでもありませんね。組織でお決めください。
 

 
Q   業者的にはバクテリアフィルターは24時間交換となっているが、それで交換しているところは少なく、1週間毎に交換しているなど施設によって違うということでした。MRSAの鼻腔スクリーニングテストでもバクテリアフィルターをつけているのですが、そもそもMRSAは接触感染予防策でよいということは、呼気が入っても人工鼻があれば感染リスクにならないと思うのですがいかがでしょうか。
感染管理07
    qa
A   挿管チューブの直ぐ上に取り付けるバクテリアフィルターに関しては“患者間”で交換が必要です。MRSAを対象とすればそうかもしれませんが、患者はどのような微生物を持っているのかわかない為に交換するのです。むしろ、バクテリアフィルターを使用すれば、麻酔回路の交換の必要性があるのかどうかということが問題であり、バクテリアフィルターを挿管時から使用しているのなら、麻酔回路は見た目に汚染(内側)がない限りは、外側は患者間で接触したところを低水準消毒薬含有洗浄剤で清掃すれば使用可能ですね。実際には清掃が難しいところもありますが。但し、病棟での人工呼吸のように同じ患者がしばらく使用する時のバクテリアフィルターは交換の必要性は毎日はありませんね。企業は毎日とありますが、CDC イドラインなどでは見た目に汚染がない限りは、48時間以内交換することを推奨していません。企業は厚生労働省に24時間交換と届けていますので、それ以上は言えないので、病院で決まることとなります。
 

 
Q   バクテリアフィルターを使用するなら、標準予防策の考え方から全症例にするべきだと思うのです。使用するなら交換時期も教えて下さい。よろしくお願いします。
感染管理08
    qa
A   その通りです。だからMRSAだからという発想はないのです。麻酔器での交換頻度は患者毎の交換となります。
 

 
Q   当院の手術室では器械展開に鉗子立ての鉗子を使用しています。 展開に使用した鉗子および鉗子立ては手術中の滅菌材料を出すために使用しています。 手術時間の長短に関わらず、症例中はその鉗子立ての鉗子を使用しているのが現状です。 鉗子立てに落下細菌や時間の経過による細菌数の増加などが考えられ廃止したいと考えています。 鉗子立ての使用の是非、鉗子立ての一症例内での適切な交換時期について、落下細菌のことを考えれば手術器械台の器械も交換しなければいけないのか、現在はどのような検討がなされているのか、様々な研究論文なども調べてみたのですが、近年検討されたものや、詳しく説明されているものが見つかりませんでした。 上記のことについての最近の動向についてお聞きしたく、勝手ながらメールさせていただきました。 よろしくお願いいたします。
感染管理09
    qa
A   記載のとおり、鉗子立て、手術器械台などは手術中(開封した段階から)汚染が始まります。 しかしながら、これらの汚染がSSIにどのような影響を及ぼすのか記載した論文もありませんね。 これを言い出すと、患者さんの手術創部の皮膚が開いた段階で同じようなことが言えますが、それでもそれはどうもできません。 そこで、それらの汚染などを防ぐために予防的抗菌薬投与や無菌操作などがあるわけであり、 現在の技術ではその多くのSSIが防止できるものとなっています。 SSIの起炎菌を見ても分かるように、環境の菌が関与したものが多いわけでなく、むしろ人間の体にいる細菌によりSSIが引き起こされるわけですから、今お悩みのことを検討する前にまずは世界中で用いられているSSI予防のEvidenceが必ず実施されているのかをチェックしストなどで確実なものとしてSSIを予防することができているのかどうかをご確認をされることをお勧めします。 つまり、リスクアセスメントすればこのような考えとなります。 それでは今、疑問を持たれていることが問題でないのかと言うとそうではありませんが、まずはEvidenceのあるものが遵守されていることから始め、その上でこの問題を取り組むことが大切であることを記載しました。 そこで、無菌にできないこと物があっても、考えられる汚染は除去した方が良いに決まっていますから、 鉗子は単品パックにして、使用後はその都度汚染として再使用しないようにすることも可能ですね。 手術器械台も同じように考えて行うことはできますが、その労力とコストを考慮すれば、そこまでの必要性はないかもしれません。但し間違いではないかもしれませんが、誰も正しいと述べることができないところですね。このような部分は組織で決定することとなります。 メールではお答えしにくいものとなりますこともご了承ください。 以上のようなことを参考にご検討ください。
 

 
7.教育
 
Q    
教育01
    qa
A    
 

 
8.その他
 
Q   キシロカインのバイアルの有効期限は1カ月となってますが、その期間中にアルコール消毒で、使いまわししてます。これは正しい使い方でしょうか?
その他01
    qa
A   問題ありません。ただし、アルコール消毒の『仕方』が問題です。ゴシゴシこすって、アルコールで聞かない細菌を拭い取り、アルコールの消毒効果も期待する方法が重要です。新しいCDCガイドラインの『血管内カテーテル関連血流感染予防』のところにも記載しております。
 

 
Q   下記に記しました内容について、可能であれば、御意見を賜りたいと思い、メールさせて頂きました。
「洗浄・滅菌」業務において、京都・大阪・奈良・神戸・滋賀に所在する、多くの公的大学病院が業務委託を導入しています。 公的医療機関で「業務委託」を導入する場合、「一般競争入札」が実施されますが、前述の大学病院における入札案件は、すべて単年度契約(1年契約)となっています。 材料供給業務(中材業務)は、院内における恒常的業務であり、継続性が求められる、と私は考えますが、 単年度契約かつ一般競争入札であれば、毎年のように「受託企業」が変更となる可能性があります。 受託企業が毎年コロコロと変更すれば、業務の安定性、継続性は失われると思います。 一方、長年にわたって同一企業が落札している医療機関も見受けられますが、それは、一般競争入札の趣旨である「企業間の正当な競争原理」が機能していない、とも言えます。 例えば「一社応札」が繰り返されている医療機関も多いのではないでしょうか。 いずれにせよ、材料供給業務が、そもそも「単年度の一般競争入札」で落札者(企業)を決定してもよい「業務」なのでしょうか? 10/27に開催されました研究会、「医療従事者の安全と健康の確保」吉川 徹 先生の御講演後においても質問させて頂きましたが、委託スタッフに労災が発生した場合、給与の出所である「受託企業」に責任(管轄)がある、ということは理解できます。 しかしながら、労災の予防、再発防止は「病院側」が主体的に取り組まなければならない事案だと思うのですが、 入札契約を媒介とした「病院と受託企業」との関係性は「イコール・パートナー」とは言い難く、したがって、受託企業側から病院側に対して、安全対策のための設備投資、環境改善を要求することは、現実的には困難ではないでしょうか? また、委託スタッフ(例えば、中材、清掃)のワクチン接種に関しても、病院側は、委託スタッフが接種しているかどうかも把握できていないのではないでしょうか。 ワクチン接種が実施されているかどうかの確認、監督管理は、病院側の責務ではないでしょうか。 材料供給業務、院内清掃などは、病院機能の根幹であり、何よりも継続性、安定性が求められる業務である、と私は考えますが、少なくとも「単年度の一般競争入札」のもとでは、人材確保、教育などを長期的視点で計画することは、病院側、企業側双方ともに無理なのではないでしょうか? さて、平成10年、東京地方裁判所において、一つの判決が出されました。 中材に勤務する委託パート労働者に対する「雇止め」についての民事裁判です。 ここで裁判記録等の詳細を述べることはできませんので、公正を期すためには、裁判記録を読んでいただくしかないのですが、この判決で私が注目したのは、裁判所(判決)によって、中材業務というものが法的に「位置付けられて」しまった事です。 判決のなかで「(前略)中材業務に、高度な専門性が必要であるということはできない(後略)」と明記されています。高度な専門性は不要であるから、雇止めは有効、つまりパート労働者側の敗訴でした。 裁判記録を読んで、非常に、私は悲しくなりました。 正規雇用と非正規雇用、直接雇用と委託、派遣・・・・こうした雇用形態について、差異については、 医療分野に限らず、様々な分野において発生していますが、「医療分野」「材料供給分野」特有の問題が 内在しているのではないでしょうか? 役員の皆さまは、どのように、お考えでしょうか?
その他02
    qa
A   大変申し訳ございませんが、いただきました長文に関してメールでコメントできることでもありませんのでご容赦ください。 ただ、働いている人間の命の重さは同じでなければならないと思いますし、日本では一番欠けているところですので、私は今、これに対しては昨年から米国の団体と活動を始めました。 また、この仕事が専門性が無いというのは残念な結果ですね。 そういうことが続かないように、多くの方々へ社会に認知度を上げていきましょう。
 

 
Q   整形外科などのLoan Instruments(以下、LI)について、お尋ねします。

LIの「使用前洗浄」の必要性が、各地の研究会で発表されています。ディーラー様から借りた器材に、血液等の付着があったという報告もあります。そうした要因からも、また「念には念を入れて」という意味からも、「使用前洗浄」の必要性は理解できますが、そもそもディラー様側の管理体制(社内での洗浄・点検・メンテナンス・稼働率)が、どのような手順・方法・運用なのか、検証することも重要ではないでしょうか。 また、器材の術中破損防止など、安全性の観点からすれば、LIの使用履歴、修理履歴といったトレースが大切であると思います。 病院が保有している器材に関しては、「やる気」さえあればトレースが可能であっても、LIは、ディーラー様・使用者側(病院)双方の情報提供がなければ、トレースは非常に困難であると思います。 双方における情報提供は出来ているのでしょうか? ICタグ等の技術を用いて、器材の全数個体管理に取り組んでおられる病院もありますが、複数の病院に貸し出されるLIには、ディーラー様の了解・協力がない現状では、タグは取り付けられません。セット器材として、LIの品目の多い整形外科などこそ、ICタグを用いることで、術後カウントも簡素化でき、ナースの負担軽減につながると思いますが・・・。

繰り返しになりますが、複数の病院に貸し出されるLIこそ、厳密なトレースを実施するべきだと思うのですが、むしろ「空白地帯」であるような気がします。 借り手である病院側も、LIの運用において、短期レンタルから長期レンタルへの移行も考慮すべきではないでしょうか? 「早く返却しないと損する」という思惑が度を過ぎれば 使用「後」の洗浄・点検・(滅菌)の「手抜き」にもつながります。 この連鎖が、次の病院における「使用前洗浄」を誘発している部分もあるのでは ないでしょうか?

役員の皆様は、どのように、お考えでしょうか?。 長くなり、申し訳ありません。
その他03
追加
    qa
A   そもそもディラー様側の管理体制(社内での洗浄・点検・メンテナンス・稼働率)が、どのような手順・方法・運用なのか、検証することも重要ではないでしょうか。検証が必要であるということは理解できますので、そちらの医療機関が借りている企業へ監査するしてはどうでしょうかね。借りてもいない医療機関や研究会でそのような事は出来ないと思います。 また、器材の術中破損防止など、安全性の観点からすれば、LIの使用履歴、修理履歴といったトレースが大切であると思います。 病院が保有している器材に関しては、「やる気」さえあればトレースが可能であっても、LIは、ディーラー様・使用者側(病院)双方の情報提供がなければ、トレースは非常に困難であると思います。 双方における情報提供は出来ているのでしょうか?

これも大切な事とは思いますが、コストがかかることや法律がない限りできないですね。 但し、前述しましたように借りている医療機関であるならばそれも可能かもしれませんね。 ディーラーとご相談されてはどうでしょうか?

借り手である病院側も、LIの運用において、短期レンタルから長期レンタルへの移行も 考慮すべきではないでしょうか? 「早く返却しないと損する」という思惑が度を過ぎれば 使用「後」の洗浄・点検・(滅菌)の「手抜き」にもつながります。 この連鎖が、次の病院における「使用前洗浄」を誘発している部分もあるのでは ないでしょうか?

病院の感染対策マニュアルなどで『貸出器械は1日前に搬送してもらう』など医療機関で方針として決めることが大切だと思います。 いずれにしても、外から運ばれてた器械・器具は、どのような状況であれ、 使用する病院で洗浄すべきであると思います。 また、医療機関以外のルール化に関しては、研究会として何かできることもありませんね。 あくまでも、医療機関とディーラーとのコミュニケーションだと思います。 私達の研究会組織では小さすぎますので、学会レベルや国で動かしていただくことが肝 要かと思います。 但し、声を上げることは大切ですのでそれば研究会でも続けて行きたいと思います。
 

 
 
 
 
     
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